2015.08.17
あなたの可能性の芽を摘まない、視野の広げ方とは
先輩や身近な社会人に相談をすると「視野を広げて幅広く応募企業を検討した方が良い」というアドバイスを耳にすることもあると思います。しかし「視野を広げる」といっても、ただ単に目についた企業に応募すればよいかというと、もちろんそんなことはありません。そこで今回は「視野を広げること」の意味について、事例を交えながら考えてみたいと思います。
小西 アドバイザー
キャビンアテンダント志望だったAさん。ご両親の希望もあり留年して挑戦しましたが、残念ながら内定を得ることができませんでした。先行きに不安を覚えたAさんはdoda新卒エージェントを利用することに。「なぜ『キャビンアテンダント』になりたいのですか?」カウンセリングで改めてAさんの考えを整理したところ、Aさんは「『キャビンアテンダント』になりたい」というより、「お客様の希望に寄り添いながらサービス提供できる仕事がしたい」という意向をお持ちということが判明しました。そこで当社からブライダル系企業2社をご紹介したところ、2社両方から内定を獲得。2社とも魅力的な企業だったためAさんは迷いましたが、カウンセリングで再度Aさんの軸を整理した結果、「より幅広いサービスラインナップを持つ企業」への入社を決断されました。
経済学部出身のBさん。会計に関わる仕事を希望し、会計ソフトウェアメーカーの営業職や経理職などに応募したものの、そもそも募集職種が少ないことに加えて、面接で極度に緊張する癖が治らず苦戦中でした。そこでBさんの「コツコツと物事に取り組める性格」や「専門性を持ちたい」という思いなど、カウンセリングから得られた内容を元に業界職種を広げて、専門店を展開する小売業界企業の販売職をご紹介しました。また同時に面接への苦手意識を克服するため個別に面接対策を重ねた結果、自分らしさを発揮して本番の面接に臨めるようになり、無事内定を獲得することができました。今は会計の知識を活かしながら、小売業界の専門店で活躍されています。
お二人の共通点は、志望業界や職種に興味をもったそもそもの理由を客観的な視点を交えながらじっくり整理した上で、他の業界や職種でも希望を実現できないか考えた点です。就活生のなかには「人をサポートしたい=事務職」、「社会になくてはならない存在に=インフラ業界」、「地域に貢献したい=公務員」など、希望に対する業界、職種を限定的に考えてしまう方もいます。しかしあなたが目指す仕事は、本当に今の志望業界や職種でなければ実現できないことでしょうか?
スタンフォード大学の心理学者、J.D.クランボルツ氏が提唱する「計画された偶発性理論」によると、当初思い描いた通りのキャリアを歩む人は少なく、むしろ偶然の出会いやたまたま依頼された仕事から思わぬ道が広がり、その後のキャリアに発展していくケースが多いそうです。 このキャリア形成で大切なポイントは「オープンマインドで好奇心もって行動すること」。興味がない分野の仕事を任され、最初は嫌々ながらも取り組むうちに、思いがけず新たなキャリアにつながった、という社会人は私たちの周囲にも少なからず存在します。つまり、キャリアの入口で自分の進路を限定的に考え過ぎてしまうと、自分で自分の可能性の芽を摘んでしまうことになりかねないのです。
とはいえ、世の中にある多くの仕事、企業のなかから、将来自分がやりたいことにつながるかを一人で調べ、決断するのは大変です。そんな時は"就活のプロ"、doda新卒エージェントの活用を検討してみてくださいね。
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