大手企業に行くメリット、ベンチャ...|就活QA|DODA新卒エージェント

就活相談Q&A 【自己分析・企業研究】

2015.12.24

大手企業に行くメリット、ベンチャー企業に行くメリットは

「親は『安定しているから』と大企業を勧めるのですが、私はより早く成長するためには敢えて厳しい状況に身を置いた方がいいのではと考えており、ベンチャー企業にも魅力を感じています。新卒で入社した場合の大手企業、ベンチャー企業それぞれの働き方の違いについて教えてください。」

布施 アドバイザー

【大手企業】受け入れ体制、研修制度、福利厚生など働きやすい環境が整っています。

「大手企業」
一定の人数(多い場合は数百名)の新卒者を定期採用(毎年4月入社で受け入れ)していることが多く、新入社員の受け入れ体制や研修制度などが整っていると言えるでしょう。また、同期入社者と同じ拠点・部門・チームに配属される可能性もあり、働いていく中では自分と同じタイミングで入社した同世代の人の存在は、非常に心強いと思います。 従業員の「働きやすさ」を考えた福利厚生も充実していますし、平均年収やボーナスに関する調査で上位にランキングされるのも大手企業が多いですね。ボーナスは会社の業績と連動するものですからこの先も保障されるとは限りませんが、年収は全体的に高い傾向があります。また、歴史のある企業も多く、安定していると言えます。

一方で、大手企業=安定という時代ではなくなってきています。大手企業であっても、大規模なリストラ、事業撤退や不祥事に伴う業績不振といった報道を目にすることが珍しくなくなりました。また、全国(または主要都市)に拠点を持つ企業が多いですから、総合職の場合は「転勤」もあります。ジョブローテーションの機会が用意されていることもありますが、大きな組織の中の一員として、既に確立されている専門的な業務の一端を担当し続けることもあります。その場合は大きなビジネスに関わっているもののなかなかその実感が得られにくく、「もっと裁量権のある仕事がしたい」と少し物足りなさを感じることが出てくるかもしれません。

【ベンチャー企業】企業の成長と自身の成長がリンク。実力次第で早期から活躍できるチャンスも。

「ベンチャー企業」
実力・成果主義で能力のある人は高く評価される(給料が上がる)、実力次第で若いうちからさまざまな仕事に関わることができる、会社の成長に貢献している実感を持ちやすい、経営と近い距離で仕事ができる、創業期であれば有名企業を退職して独立している役員などから直接仕事を学べるなど、さまざまなメリットがあります。上場を目指している企業もあり、数年後には非常に有名な会社になるといったことも珍しくありません。

一方、会社設立からの期間が浅いがゆえのデメリットとして、例えば「福利厚生が整っていない」、「(新卒入社者を初めて採用する場合は)受け入れ体制が整っていない」といった傾向があります。

長期的なキャリアパスが描きづらくなっている昨今、どういう観点でファーストキャリアを選択するかは後々の仕事観にもつながっていきます。より適切な選択ができるようご両親とも話し合いながら、将来どんな自分になりたいのかをじっくり考えてみてください。

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