2016.01.27
グループディスカッションで企業は何をチェックしているのでしょうか?
「書類選考は通過するのですが、グループディスカッションでよく落ちてしまいます。フィードバックもいただけないので、どこをどう改善すれば良いのかわからず困っています。グループディスカッションでの企業のチェックポイントを教えてください。」
洪 アドバイザー
グループディスカッションで見られるポイントは、設定された問い(課題)に対してチームが答えに辿りつくまでの貢献度です。よく 「リーダー役は選考が通りやすい」という話を聞くことがありますが、一概には言えません。なぜなら、企業はさまざまなタイプの人が役割を分担しながら成り立っており、働く人全員がリーダータイプではまとまりがつかなくなるからです。
例えばリーダー役が議論を先導し、答えを導き出すことに貢献できれば、選考に通過する可能性が高まります。しかし逆にうまくまとめられなければリーダー役であったとしても通過することが難しくなります。
一方、リーダー役以外の人は、リーダーが議論を進めやすいようサポートしながら、チームが答えを導き出すため積極的に議論に参加しましょう。例えば誤った方向に議論が進んでいると感じた時に話の筋を元に戻す、別の考え方があることを示唆する発言をする、残りの時間から逆算して議論をまとめながら次のフェーズに進行する、などの活躍の仕方もありますね。
グループディスカッションに通過しなかった理由については色々と考えられます。例えば「設定されていたグループディスカッション通過人数が少なかった」「出したアイデアが適切なものと評価されなかった」また評価者が複数のチームをみる場合、すべてのやりとりを把握できない場合もあるため、「活躍していた瞬間を見逃した」、また複数名が参加するグループディスカッションは相対的に比較されやすいため、「もっと活躍していた人がいた」などなど。ただしこれはあくまでも推測に過ぎず、選考に通過しなかった理由を特定するのは難しいものです。
通過しているケースもあればあまり気にする必要はないかと思いますが、自分ではまったく理由が思い当たらないようであれば、個別にフィードバックを返してもらえるグループディスカッションに参加してみる、またはグループディスカッション終了後、同じチームだった人に自分はどう見えていたか聞いてみる、というのも良いと思います。
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