教育実習で苦労した「授業計画」や「プレゼン力」が、人事職として企業セミナーや研修を運営する際に大活躍しています。金子麻里奈さん(2013年7月入社)新潟大学人文学部行動科学課程心理学履修コース
勤務先
株式会社アイタンクジャパン
(IT・通信)
職種
人事職
一度は英語教員を目指したが、
ベンチャー企業の人事職に
現在、大学生向けのインターンシップ紹介サイトを運営するベンチャー企業で人事担当をしています。具体的には、新卒採用、中途採用、自社のインターンシップ運営を行っています。
大学時代は心理学コースに所属しながら、もともと教育にも興味があったので、同時に教職課程も履修していました。就職活動では、卒業と同時に教師になることも考えましたが、一般企業に就職をして多様な経験を得てから教育の世界に戻ろうと思い、現在の職場に至っています。
どうすれば生徒に伝わるか
仲間と考え抜いた教育実習
大学時代は心理学専攻でしたが、教えることが好きで、1年次から中学校と高校の英語科の教員免許の取得を目指しており、専門科目と同じくらい教職課程に熱心に取り組みました。教職を一緒に履修していた仲間が、教育に対してとても熱い想いを持っており、授業計画立案や教材研究の際に白熱した議論を行ったのを覚えています。
教育実習の授業準備は大変で、時間もかかりました。しかし、生徒に自分が伝えたいことを理解してもらうにはどうしたらよいのか考えながら、授業を組み立てていくことは面白かったです。また仲間同士で意見を交わし、より良い授業について考えることが新しい気付きにもなりました。
人事職として大切にしているのは、
この会社で一緒に働く強い意思を見定めること
人事担当として、日々多くの入社希望者にお会いします。その際、縁があってベンチャー企業である私たちに興味を持ってくださった応募者に対して、人事担当としてまた会社としても、期待に応えなければならないという想いを強く持っています。
例えば、選考官として出会った学生に対して「あなたの志向性や経験なら、こういう働き方はどう?」とか「不安なことがあるなら、社会人に会ったり、実際に気になる企業・業界でインターンシップを経験してみたりするのはどう?」など、自社の採用にとどまらず、その人のキャリアプランに寄り添った話をするようにしています。
また、多くの学生に向けて発信するときは、大学時代の教育実習で得た伝え方のコツを意識しています。説明会やセミナーの狙いは都度変わりますが、毎回異なる参加者に応じて、どのように話を進めれば一番伝わりやすいのかを考えながらプレゼンしています。これは、前述の通り、教職課程で何度も訓練した経験により、違和感なく取り組むことができているのではないかと思います。
わからないまま放置せずに、
自分で動いて解決策を探せる人になることが大事
私は、学生時代あまり積極的に動くタイプではありませんでした。しかし、社会人になって刺激や影響を受け、目標にしているような方々は、自分で動いて解決策を探している方ばかりでした。それに気がついてからは、交流会や勉強会に積極的に参加し、自分にとって良いインプットの機会を増やすようにしています。大学生の皆さんも、もし不安を感じていることがあるのなら、悩むだけではなく、どんどん行動して自分の知らない世界に飛び込んでいけば、成長するための新しい課題とその解決策がきっと見つかると思います。